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営業ノウハウ

ChatGPTを活用して営業のロールプレイングをおこなう方法

ChatGPTを活用して営業のロールプレイングをおこなう方法

近年話題を多く集める対話型のAIツール。その中でも代表的なツールとしては、ChatGPTが広く知られていますが、営業マンの研修にも役立てられることをご存知でしょうか。

本記事では、ChatGPTに営業のロールプレイング相手になってもらうための方法を紹介します。

ChatGPTは営業のロープレに使用できる?

ChatGPTを営業のロールプレイングに活用することは可能です。

ChatGPTを営業のロールプレイングに使用するためには、ChatGPTに対して、適切な指示をおこない、顧客役を演じてもらいます。顧客になりきったChatGPTに対して、営業トークや返答をおこなうことで、顧客として更なる返答をおこなってくれます。

営業のロールプレイングにChatGPTを利用するメリットとしては、一人で好きな時間にロールプレイングができることがあげられます。営業のロールプレイングは、通常先輩社員などの力を借りておこなうことが一般的ですが、相手の時間を奪ってしまったり、忙しいときは応じてもらえなかったりというデメリットが存在します。

ChatGPTを利用すれば、好きなタイミングに好きなだけロールプレイングをおこなうことができるため、新たな営業シナリオを作ったときや、新たなアプローチを思いつき、まず試してみたいときなどに役立つといえるでしょう。

ChatGPTに営業のロープレをしてもらうためのポイント

ChatGPTを営業のロールプレイング相手として利用するためは、いくつかのポイントを抑える必要があります。以下ではChatGPTに営業のロープレをしてもらうためのポイントを紹介します。

プロンプトで顧客役の設定を盛り込む

ChatGPTに営業のロールプレイング相手になってもらうためには、対話相手(顧客)としての返答をするよう設定をおこなう必要があります。このようにAIに対して出す指示のことをプロンプトといい、より顧客らしく返答をしてくれるかどうかはプロンプトの作成に左右されます。

プロンプトの作成例としては以下を参考にしてみましょう。

 

以下の内容を忠実に守って、営業のロールプレイングを行ってください。

  • #私の役割
    • ビジネスを効率化するITシステムの導入を促す営業マン。以下「営業マン」という。
  • #あなたの役割
    • 営業マンから営業を受ける顧客。営業マンとは初対面。以下「顧客」という。
  • #顧客の設定
    • 名前:田中一郎
    • 年齢:38歳
    • 性別:男性
    • 家族構成:妻と子供1人
    • 性格:まじめな性格。慎重派。
    • 職業:食品メーカー勤務
    • 役職:課長
  • #営業する商材
    • 社員管理を効率化するためのシステムツール
  • #商談の目的
    • 社員管理を効率化するためのシステムツールを提案して、導入を決定し、契約書に記名・捺印してもらう

自社サービスの特性やペルソナに応じて、プロンプトの詳細は変更する必要がありますが、実際の顧客情報は入れないよう注意しましょう。

ロープレのレビューをしてもらう

ただロールプレイングの相手になってもらうだけでは、実際に商談がうまくいっているのかわからず、実際の営業活動に役立てることは難しいですよね。そこで、ChatGPTにロールプレイングのレビューをしてもらうために以下のようなプロンプトを設定してみましょう。

  • #制約条件
    • 営業マンの言動や提案内容に応じて、以下の3つの心理パラメータを変動させます。
    • パラメータは①”営業マンへの信頼感”、②”提案内容への納得感”、③”商品への購買意欲”、の3つです。
    • それぞれのパラメータは、1~10の10段階で評価されます。10が最高評価です。
    • 商談開始時点は、それぞれのパラメータは1からスタートします。
    • 顧客が返答する度に心理パラメータを出力してください。

このようなプロンプトを設定すると、こちらの返信に対してどのような心理的変化があったか参考にすることが可能です。

なるべく最新版のバージョンを使うようにする

ChatGPTは日々アップグレードがおこなわれています。最新バージョンのChatGPTの方が基本的には設定の理解や返答のクオリティ、スピードの面などで優れており、わざわざ古いバージョンを選ぶメリットはあまりありません。

唯一気になる点としては費用の面があるかと思います。ただし、執筆時点現在公開されているChatGPTの最新バージョンであるChatGPT-4oは、無料でも利用が可能です。

以下のように機能の制限はありますので、実際に利用してみてから課金するかどうかを検討してみましょう。

プラン 無料版 有料版
利用可能なモデル GPT-3.5,GPT-4o GPT-3.5,GPT-4o,GPT-4
GPT-4oの回数制限 5時間あたり10回まで 3時間あたり80回まで

※上記のほか、画像生成AIであるDALL-E3の使用や、カスタマイズ機能であるGPTsの使用可否に違いがあります。

営業シナリオの作成に悩んだら外注してしまうのもひとつの手

紹介したようにChatGPTを活用することで営業のロールプレイングをおこなうことができます。しかし、そもそもの営業シナリオが顧客に刺さっていないと、ロールプレイングをいくらおこなったところで成約には繋がりません。

営業効率を最大化するためには、顧客にあった営業シナリオを提案し、そのシナリオを改善し続け最適化することが必要です。営業シナリオの作成に悩む場合は、専門のコンサルティングに依頼することや、ユーザーのニーズを可視化することができるインタラクティブ動画の活用などがおすすめです。

外注リソースの使用も視野に入れながら、成約数の最大化に向けて活動を続けていきましょう。

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